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インド映画「ダンガル きっと、つよくなる」観賞!良い意味で期待を裏切るクオリティと臨場感。インドに興味なくても観る価値アリです!

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ダンガル きっとうまくいく
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埼玉生まれ。さすらいの星よみライター。 2010年〜2015年、インド、ニューデリーの地で修行(仕事)に励む。日本語フリーペーパーの編集などの仕事に携わり、2015年秋にチベット人の彼と結婚。日本に帰国。 占星術をもとに日々をつづるブログ「CHARKHA NOTE」およびマクラメ天然石アクセサリーと占星術鑑定のネットショップ「CHARKHA STORE」を運営。

ここ数年、ポツリポツリとインド映画も日本の大型映画館(いわゆるシネコン)で上映されるようになり、だんだん市民権を得られはじめている気配がしますが…

2018年もやってきました。今のインド映画界を代表する俳優の一人、アーミル・カーン(Aamir Khan)主演映画「ダンガル きっと、つよくなる(原題:Dangal)」!世界興行収入3億ドル超を記録したそうですよ。

毎度のことながら、インド映画につける邦題のセンスが破滅的ではありますが…。(日本で公開した同じくアーミル・カーン主演映画「きっと、うまくいく(原題:3idiots)」を継承したもの)

そこは気にしないでおきましょう。涙。

この映画「ダンガル きっと、つよくなる」、最初に結論から言っておくと、めちゃくちゃ面白かった!!です。

インド映画という色メガネで見て欲しくない映画。単純にインド映画という枠を超え1本の映画としてすごく良かった。

ちなみにアーミル・カーン氏と、その奥様キラン・ラオさん(Kiran Rao)はこの映画「ダンガル きっと、つよくなる」でプロデューサーも務めています。

2人の関わる映画って、インド映画界に新しい潮流を生み出そうとする革新的な映画が多い。

一般的なインド映画のイメージって、突然歌ったり踊ってたりしてベタすぎるアクションシーンやラブシーンがあってセンスが古すぎる笑いが満載。みたいなちょっと色もの扱いされがちな部分があるんだけど…。

アーミル・カーン氏&キラン・ラオさん夫妻が手掛ける映画は、何かこう洗練されているというか、海外でも受け入れられるような映画なんですよね。

ダンガル きっと、つよくなる」でも「インドでもこんな映画がつくれるんだ!」という新鮮な発見がありましたよー。
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映画「ダンガル きっと、つよくなる」あらすじ

映画「ダンガル きっと、つよくなる」はゆるーく実話を元にした映画。

実在するインド初の国際女子レスリング・メダリスト姉妹、ギータとバビタ、そしてその姉妹を含む6人の娘&姪っ子をレスリング選手に育てあげた父親、マハヴィール・シン・フォーガト(Mahavir Singh Phogat)がモデルになっています。

映画の前半は子ども時代のギータとバビタ姉妹の話から始まります。

元アマチュア・レスラーのマハヴィール氏。夢は息子を金メダリストに育てる事。

しかし自分の元に生まれてきた子どもが4人連続で女の子だったことで、マハヴィール氏は自分の夢をあきらめることに。
ところがある日。長女ギータ&次女バビタ姉妹が、からかってきた同級生の男の子をボコボコにやっつけて懲らしめたことで思いが再燃。

こいつらは強い!レスリングの素質がある!息子だろうが娘だろうがレスリングで金メダルを取ればいいんや。娘をレスラーとして育てたる!!!

決心したマハヴィール氏は次の日の朝5時から姉妹に鬼の特訓を開始。

最初の頃は父親の仕打ちに耐えきれず、何とかして父親に特訓をやめさせたいと反抗する娘たち。

しかし、見知らぬ相手と強制的にお見合い結婚させられる同年代の女の子の言葉を聞いて、姉妹たちの意識に変化が起きます。

マハヴィール一家が暮らすのはインドのハリヤナ州の田舎。

女の子は若いうちに嫁に出され、「自分自身の人生」というものを謳歌する権利をはく奪される。

それを考えたら、自分たちが女であってもレスリング選手に育てあげようとしてくれる父親は、自分たちの未来を真剣に考えてくれているのだ!

そう悟った姉妹は心を入れ替えレスリングの特訓に励むようになります。

北インドでは少年や青年達が参加する「ダンガル」というレスリング大会が盛ん。

ギータとバビタは男たちに交じって大会に参加し輝かしい成績をおさめて行きます。

その後成長したギータは国内の女子レスリング大会で優勝。インド代表に選出され国立スポーツ・アカデミーに入団するのですが、父親の教えと違う方針のコーチの指導についていく事で、スランプに陥ってしまいます。

その事から次第に父親とギータの関係もギクシャクする事に。ギータは果たして国際大会で夢の金メダルを取る事ができるのか!?
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映画「ダンガル きっと、つよくなる」みどころ

ダンガル きっと、つよくなる」は前半部分の姉妹の少女時代と後半部分の大人になってからの時代でだいぶ見方が変わってくるかもしれません。

少女時代のエピソードは、ディズニーの配給らしい子どもが主人公のエンターテイメント性溢れる構成やストーリー。
インド映画らしい歌やダンスのシーンもストーリーに違和感がないようにして組み込まれています。

後半の大人になってからは、国立スポーツ・アカデミーに入団し初めて家族の元を離れるギータの心の変化や葛藤が描かれていく構成。

試合のシーンでは実際のレスリングの試合を見ているかのようなドキドキ感と臨場感。映画の後半に入ってくるともうスクリーンから目を離せなくなります!

映画のクライマックスは、2010年に実際にインドの首都デリーで開催された「コモンウェルスゲームズ2010」。

日本ではあまりなじみがありませんが、コモンウェルスゲームズ(Commonwealth Games)は、イギリス連邦に属する(及び属していた)国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会のこと。

インドが初めて主催国となった記念すべき大会で、果たしてギータ&バビタ姉妹はメダルを取る事ができるのか!?

最後の試合はもう漫画スラムダンク最終巻を彷彿とさせるようなギリギリの展開!(読んでない人には分からない話ですみません(・・;))

また、さすが社会派俳優アーミル・カーンの主演&プロデュース映画。

ただのスポ魂映画じゃないんですよ。

インドにおける女性の地位向上への力強いメッセージが込められている映画なんです!

個人的な感想

映画「ダンガル きっと、つよくなる」、観る前は「ディズニー配給だし、主人公の少女たちの夢と教訓あふれる映画なのかなー。」と思ってたんですけど。

…全然違いました。予想を良い意味で裏切られましたわ。

「インド映画」という枠を超え、普遍的な面白さと感動が詰まった映画だと思う。

題材は女子レスリング、姉妹、強烈な指導者として君臨する父親…。

なんだか日本の女子レスリング界にも共通するネタでジワジワ共感できます。

ネタバレになるのであまり詳しくは書けないのですが、実話を元にしつつもエンターテイメントとしての映画の面白さを引き出すため演出の部分は良い感じに脚色されたり作りこんだりしてあるなと思いました。ドキュメンタリータッチの映画ではないですよ。

余談ですが、この映画「ダンガル きっと、つよくなる」では、主演のアーミル・カーンの役作りにも注目!

アーミル・カーンの役作りは体系作りから始まると言っても過言では無い。
日本でも公開されたアーミル・カーンの映画、「きっと、うまくいく(原題:3idiots)」では40代ながら大学生の役に挑戦。

大学生という役柄を演じる為に毎日牛乳とバナナだけを食べてダイエットに励んだそうな。

2008年公開の映画GHAJINIでは鍛えまくって全身タトゥーのムキムキボディを披露してたし。

そして今回の「ダンガル きっと、つよくなる」では5カ月で28キロ増量し「恰幅のいい元レスラーのインド人おやじ」を見事に演じ切ってました。

さらに同じ映画の中で今度は若いころの自分を演じる為に25キロ落としたらしい…

見よ、このライザップのような画像。

アーミルカーン

…人間って、努力次第でいくらでも肉体改造できるのね。

ダンガル きっと、つよくなる」、インド映画に興味なくても楽しめる映画です。だからこそ配給会社にお願いしたい。

もう色モノ扱いでインド映画を売り出すのやめて。涙。

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埼玉生まれ。さすらいの星よみライター。 2010年〜2015年、インド、ニューデリーの地で修行(仕事)に励む。日本語フリーペーパーの編集などの仕事に携わり、2015年秋にチベット人の彼と結婚。日本に帰国。 占星術をもとに日々をつづるブログ「CHARKHA NOTE」およびマクラメ天然石アクセサリーと占星術鑑定のネットショップ「CHARKHA STORE」を運営。







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