ヴィパッサナー瞑想の巻 その2 瞑想方法。

朝の4:30~夜9:00まで、ご飯とちょっとの休憩時間以外はひたすらホールで瞑想。
沈黙のインド人の集団はかなり貴重な光景よ。てか、ここでしか見られないんじゃなかろうか。
実践ヴィパッサナー ゴエンカ氏のお経がけっこうくる
ゴエンカ氏の音声による瞑想方法のレクチャーがスピーカーから流れる。
「ふぃいいいいいるしゅるかれえええええ すたああああああと あげいんんんんんんn」
て感じで、ヒンディーと英語を交互に話すのだが、どうでもいいけどやたら余韻たっぷりの苦しげな声である。
ヴィパッサナーは「ありのままを見る」という意味らしい。
一応仏教に基づいているものの、拝んだり、「見えない何か特別なものをつかむ」ような、スピリチュアルであいまいな指導はない。
ひたすら順を追って、自分の身体に起きる痛みやかゆみ、あつい、冷たい等の物理的な現象を観察していくのである。
「じゃああああああすと おぶざああああああぶ じゃああああすと おぶざああああああぶ」(Just Observe:ただ観察せよ)
としきりに言われる。
頭の先からつま先まで、ひたすら物理的な現象を追う。「こ…..これに何の意味が……..」と最初は感じていたのだが…
ついに私にも降りてきた!!!
黙々と言われた通りに繰り返しているうちに、ふと意識が変容していく瞬間が訪れる。
自分の身体が自分のものでない感じ。息を吸うたびに幸福感に満たされ、何かがあったわけでもないのに感動の涙が出そうになったりもする。全身をくまなく観察、意識を向けていく事で、自然と何やら温かい気のようなものが身体を巡っていくのを感じる。
私自身がそういう体質なわけじゃないですよ。誰しもがただただレクチャー通りに実践するだけで体験する事なのだと思う。
Don’t see what you would like it to be, Just observe the reality as it is…..
正確な表現は覚えてないけど、こんな感じの言葉を繰り返していました。
そうなってほしい理想を見るのでなく、ただただありのまま、そのままを見つめ観察しなさい。
もうね、脳内BGMがね、日本でさんざん流れてたあの曲。
これヴィパッサナー公式ソングでもいいくらいだね。てか、その前に瞑想に集中しろっつう話だわね。
会話もできない、読み書きもできない。自分とガチで真正面から向き合うしかやることがない。
こんだけ自分と対話した日々が今まであっただろうか…. ははは
過去のとりとめもない他愛無い出来事が時系列めちゃくちゃに浮かんでは消えていく。
ゆるやかな走馬灯のようである。
次回詳しく書くつもりですが、自分自身を振り返るともうどんだけエゴだらけで自分勝手で執着心の強い最低野郎なのかと反省よ。
さようなら過去の自分。今現在に集中して日々まじめに生きていきたい所存です。
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