ヴィパッサナー瞑想の巻 その3 あの世

10日間のコースは、なんか別の世界にいるような感じ。誰も話をしないし、他人の会話すらも聞こえてこない。
施設内は緑で溢れてて、毎日花を落としては新しいツボミがひらいていくプルメリアを見て、諸行無常を感じたりする。
こうやって花を毎日ながめるなんて、小学校の頃の朝顔の観察くらいじゃなかろうか。
虫が多すぎてヤバイけどつらぬく不殺生
コースの最中は不殺生を貫かなければならず、虫も殺してはいけない。
そのためか庭を訪れる鳥も動物も虫も警戒心がなく、雨上がりの柔らかくなった土の上で見た事もない鳥達が虫をついばむ姿や、野生のリスが木の実を食べている姿が間近で見られる。
そんな素敵なことがある一方で、木の上から大量の小さいウネウネ系の虫がたらーんと糸を垂らしてたれてくるため、瞑想中になんかもぞもぞする….と思ったら首筋に小さなウネウネ虫がついてたりする。ううううう
夜になると暗闇の中を大量のカエルが動き回り、これ妖怪の領域でしょ!?てくらいバカでかいカエルもいる。
そして10日目の最後に誤って1匹カエルを踏みつぶしました。ルール破ってすみません………泣
そして夜はゴエンカ氏の講話DVDを毎日試聴する。
体育座りでぼーーっと話を聞いてると、学校の朝礼での校長先生の話を思い出すよね。
私のもっとも苦手だったあの時間……..ははは
毎日のようにゴエンカ氏は、怒りや執着心、不安などのネガティブな感情をミザリー(みじめ)だと言い、そういった感情を抱えた人をミゼラブルだと繰り返す。
怒りをかかえるみじめな人間それは私
はい。そのお言葉を借りますると私は相当な超絶ミゼラブル野郎です。
インド人にぶち切れることはまぁよくあるんですけども…..
彼氏と週に4~5回はケンカします。怒りで暴れすぎて家の中が強盗と災害に一度に見舞われたかのような惨状になっていたこともあります。ははは。
そして去年は様々なストレスから尿に異常が出て頻尿すぎて死にそうになったこともありました。
その頃から、あぁ瞑想でもいかないと駄目だな、これは。とずっと思ってたのよね。
人は過去や未来に意識を持っていかれるから、この先どうしよう、あれはどうなんだろう、なんて不安が生じるのであって、
今現在だけに集中して今を生きていればそんな感情を抱く事はないのだという。
また、そういったネガティブな感情を抱いたときには、まずその感情や原因をひたすら観察せよという。
そういったネガティブな感情は自分の"外側で起きた事象"に対する自分の"内側の反応"にすぎない。
外側の事象を変える事は非常に困難だが、自分の内側は自分でいくらでも変えられる。
自分が変われば、世界が変わる。ガーンディー・ジーも言ってるよ。
今の私は怒らないぜぇ。不条理で理不尽なインド人の皆々様もウェルカムよ。かかってこーい!!
[ad]
Comment
自分の内側がなかなか変えられないから、苦労するんじゃがな。ウジウジ。
boo> 笑。そこは日々修行するしかないっしょー 意識するだけでだいぶ違うと思うな。あ、私、今ネガティブなってる?みたいな。