栄華を誇った琉球王国に思いをはせる。沖縄旅・その6【首里城】

沖縄県内最大規模の城であった琉球王朝の王城、首里城。
那覇市内を走るゆいレールの終点、首里駅から徒歩約15分で守礼門に到着します。
那覇市をのぞむ巨大城壁
首里城公園は、標高約130mの小高い丘の上にあります。
那覇の町が見下ろせる高台にあり、この首里の丘は聖地的な存在だったそうです。
沖縄のお城の石垣が作られたのは、本州よりも早かったのだとか。
また、本州にあるお城とは雰囲気がまったく異なる中国様式の建造物も、琉球王朝が盛んに中国と交易をおこなっていたことがうかがえます。
中国の紫禁城にそっくりな造りのお城。
首里城の雰囲気はまさに中国の王宮のよう。
おそらく14世紀頃に建設されたと言われている首里城。
内乱や火災、明治政府により琉球が強制併合された琉球処分、そして第二次世界大戦など決定的な打撃が重なり現在はほぼ原型が残されていません。
2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の名称で世界遺産に登録されたのも、現在の復元された建物ではなくその地下にあるお城があった痕跡なのだとか。
他の沖縄のお城と同様にサンゴ礁から形成された琉球石灰岩でつくられたお城の跡。
復元された首里城の床に窓がはめこまれている箇所があり、そこから城跡の一部を見ることができました。
(見たところで崩れた石の痕跡でしかないのでなんとも言えませんが。。。)
首里城正殿内部
御差床(うさすか)と呼ばれる、王様の玉座。
奥に国王専用の階段(おちょくい)があり、国王はその階段を使って2階から御差床にあらわれたのだとか。
正殿周辺
こちらは歓会門(かんかいもん)。首里城の城郭内へ入る第一の正門で、創建は第二尚氏・尚真(しょうしん)王の時代。国王や冊封使などが使用する男性専用の門でした。
こちらは久慶門(きゅうけいもん)。首里城外郭の北側にあり、歓会門が男性専用だったため主に女性の通用口として使われた門らしいです。
瑞泉門(ずいせんもん)。別名「樋川(ひかわ、フィージャーガー)御門(うじょう)」とも呼ばれる首里城第二の門で、尚真(しょうしん)王の時代に歓会門(かんかいもん)や久慶門(きゅうけいもん)ができるまでは、首里城の正門とされていました。
瑞泉門にあった伝統がありそうなシーサー
そして琉球の歴史とまったく関係ないけど、テキーラの原料となるリュウゼツラン。さすが南国。
急に天気が変わり、パラつく雨と寒さが厳しい豪風のなかで観たのでゆっくり歴史を感じながら歩くことができず…。
こんな感じで首里城レポートは終わります。
旅先では天気予報はきちんと確認しましょう。涙